医療保険の特約にはどのようなものがあるのか見て行きましょう。まずは死亡給付金です。
これは文字通り亡くなった場合に支払われる給付金のことを指します。
生命保険のイメージで考えると不思議に思われる方もなくはないかもしれませんが、医療保険は生存保険と呼ばれるタイプのもので生きている間に起こる様々な医療面での保障をサポートするものなので、逆に死亡給付金が支払われる方が特別ということになります。
逆に言えば生命保険で死亡時の保障がきちんと支払われるはずなのにどうしてそんな特約をわざわざ? と思われるかもしれません。
しかしこうした死亡時、あるいは高度に障害が残った場合の保障をより手厚くしてくれるサービスをより充実させた保険商品は(主契約で死亡時の保障を行ってくれる保険よりも保険料は高まりますが)増えてきています。
さてこうした死亡時以外、例えば通院時や入院時にどんなサポートをしてくれるのか。
特約として用意されているのはこうした具体的な経済的負担を軽くしてくれるものです。
例えば長期入院時や通院時・退院時にも給付金が特約として支払われる場合もあります。
また、入院の際になかなか治りにくい成人病が見つかった場合には特別に成人病特約という形で給付金が下りる保険もあります。
成人病と広く括ってしまいましたが、もっと細かく言えば三大疾病と呼ばれる癌や急性心筋梗塞・脳卒中で入院した場合、個別の疾病にあわせて柔軟にサポートしてくれる保険も用意されています。
また、女性疾病特約というものもあります。女性だけがかかる病気である、例えば乳がんや子宮筋腫、妊娠時の合併症などが見つかった際に給付金が降りるタイプのものを指します。